29年3月にワサビ試験田を作り、兵庫県の北村ワサビから購入したワサビ苗を300本植生しました。栽培試験は順調にすすみましたが害虫対策に失敗して商品として売り出すまでには至りませんでしたが、10センチ程度まで成長させることができました。また築地に送って試食会も行い、良い評価をいただきました。11月24日に伊豆から取り寄せた新しいワサビ苗を植生しました。管理に万全を期して2年後の商品化を目指します。
平成24年度から挑戦しているわさび栽培は、悪戦苦闘。平成29年11月 奈良県野迫川村のワサビ栽培を研修視察、村のワサビ田の仕組みを取り入れて今年3月に泥の除去装置を強化したワサビ田の改造工事を実施、4月10日に植生して以降初めてのワサビ田の泥を除去する作業を行った。
上宮津は海の京都宮津の玄関口に位置する。京都丹後鉄道ならびに京都縦貫高速道の長い大江山トンネルを抜けると日本海宮津湾が開ける。この2本の大江山隧道には1日2000トンもの大量の地下水が湧き出て上宮津の大手川にそそぐ。この地下水の水質は大江山杉山の岩に浸み込んだきわめて良質のもので今後上宮津の貴重な地域おこしの価値ある地域資源であることは間違いがない。すでに多方面から関心が高まってきている。
上宮津地域会議では、今年度から湧水によるワサビ栽培に再チャレンジする。
今年3月総務省および宮津市の行政支援もいただいて京都丹後鉄道のトンネル出口にワサビ試験田を造成、3月24日には地域会議のワサビ研究会が兵庫県豊岡市にある湧水ワサビの製造会社北村ワサビを研修視察し、ワサビ苗300本を購入、3月27日に造成が完成したワサビ試験田に植生を行った。
地域会議では平成24年度から竹の本地区で渓流式の試験田をつくり栽培試験を継続中であるが、渓流式は山水に泥が混入して自然増殖するまでには実験が進んでいない。
湧水は、水温も適しており泥の心配がないので順調に試験が進むものと期待される。
上宮津の新産業おこしとして平成24年度から取り組んでいるわさび栽培のプロジェクトチームでは渓流式の竹の本のワサビ栽培と並行して今年3月から大江山トンネルの湧水を利用したワサビ栽培に挑戦しています。水温が一定で土砂の侵入もないので順調に育っていましが、太陽光の遮蔽が不十分で葉が枯れる状態となりました。チームでは再度神鍋の北村ワサビを訪ねて指導を受け、遮光率85%のネットに張り替え工事をおこない、あわせて流量を増やして流速を高めることとしました。天然ワサビも夏には葉が枯れるのでトンネルわさびも秋ごろから葉が元も元気な状態に戻るでしょう。根っこは5センチまで成長し来年の秋には収穫ができると考えています。8月29日の現況報告です。
今年3月に植生したワサビ栽培の現況をお知らせします。
夏の太陽光の遮光の調節が不十分で葉の部分の成育に失敗しました。
根の部分は、しっかり育っています。海流式と違って水質水温ともに問題がなく、
管理をしっかりすれば栽培は可能と判断しています。ワサビ栽培は難しく成功している例が
少ないですが、上宮津の上質の水による特産物として何としても産業化につなげたい。
上宮津地域会議は、地域おこしの特産物作りに挑戦しました。
大江山の麓の竹の本や関が淵、岩戸地区では昔から天然わさびが自然に育っていました。
20年ほど前には、竹の本地区で地域の人たちが京都府と宮津市の支援を受けてわさび栽培に乗り出し、
特産品として宮津駅などで販売したこともありましたが、自然災害や鳥獣被害などでわさび田が持続せず、
いつのいまにかわさびは消えてしまいました。
地域会議では、自然環境の優れた条件が持続しているところから上宮津の特産品として
わさび栽培に挑戦することとし、昨年から先進地の青垣町のわさび研究を視察研修して、本年夏に竹の本
に改良型渓流方式のわさび田長さ4M、幅2Mの試験田を作りました。
わさび田は、どこでもいいというわけにはいかず太陽光が射したり陰ったりする東向きの傾斜地が条件で水温も
18度以下という厳しい条件があり、今回の試験の場所は最適条件であると考えています。
秋になっていよいよ他所からわさび苗を調達して植える段階になったとき、タイミングよく上宮津の地区内で
天然わさびをい自然栽培されている方が見つかり、協力をいただいてこの天然わさびの苗を移植することとなりました。11月20日地域会議のメンバーで植え付け作業を完了しました。
水の管理と鳥獣被害対策に万全を期し、このわさび栽培の試験研究を成功させ、耕作放棄地にわさび栽培を拡大できれば上宮津の特産品ならびに過疎地におけるあたらしい産業として地域おこしが一気に進むものと期待されます。
地域住民の力と心をあわせてこのわさび栽培を軌道に乗せるため新しい挑戦が始まっています。